2010年9月19日日曜日

脳内エントロピー


 最近、エントロピーについて考えることが多い。エントロピーを初めて知ったのは学部2年生の時の熱力学だった気がする。エントロピー、エクセルギー、自由エネルギー、エンタルピーなどなど、カタカナ用語ばっかりでその時はよく理解せずにいた。

S=klogW

この式でエントロピーは表されるが、私は dQ = TdSのほうが馴染みがある。

エントロピーが増大する理由は、起こりうる事象の中でエントロピーが増大する確率が一番高いことである。

よって、私の部屋が日に日に汚れていくのは、その事象が起きる可能性が一番高いからである。

ここで、ふと疑問におもった。脳のエントロピーは増大しないのか?そもそも脳というのは開放系なのか閉鎖系なのか自体わからない。外部から情報を得ている時点で開放系であろうけれど。

人間の脳というのは日々情報がインプットされている。よって、放っておけばエントロピーは増大する一方である。

そこでエントロピーを減らすために、人間というのは「整理」という行為をする。

持っている情報を整理することにより、エントロピーを減らし頭の中の秩序を保つのである。よって、この場合のエントロピーとは情報理論のS = klogWのほうがdQ=TdSより適切ではないか。

ここで、出てくるのがエントロピーとは自然では増大するものであるということ。よって、脳内エントロピーを減らすことができる人というのは少ない確率を選ぶこと(選べるように努力する)ができる人である。

其の様な人が稀有なのもこのことから分かるだろう。