2011年1月3日月曜日

インフラ、インフラって言うけど。。。

「パクリ号」戦略加速、国内建設44兆円投入 海外売り込みも着々Sankei Biz(http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110102/mcb1101022042000-n1.htm)

 中国が鉄道インフラの輸出に力を入れ始めている。多くの技術は日本企業から技術供与を受けたものをライセンス許可を得ずに真似したものと指摘されている。

 確かに、ライセンス許可を得ずに技術を真似することは言語道断であり、日本企業は訴訟を起こしていく必要がある。しかし、ここでライセンス許可を得る得ないを問題にせず、ライセンス供与という観点からみると、日本と中国は同じような道を歩んでいる。

 日本も昔は鉄道技術がなく、英国などから輸入して、独自に進化させた。そのことが今中国で起きている。日本からもらった技術を用いて、日本以上の技術を作り出す。そして、完成したのが今回の車輌である。

 日本の新幹線は世界一、だから輸出しても儲かる。そんな幻想を日本国民は抱いてないだろうか。これからの時代はインフラだインフラだというが、インフラ先駆者たちは欧米に数多く存在し、日本企業のインフラ輸出は簡単にはいかない。

 そして、私が考える日本企業のインフラ輸出の最大の弱点は、日本企業は英語が得意ではないことである。要するに、インフラ輸出するにせよ、言葉が通じないのである。英語は今や世界共通語として不動の地位を確立している。しかし、日本企業がインフラ輸出しようとしてもすべて日本語仕様である。技術的な話ならともかく、インフラ輸出の要であるサービスという形のないものをどう英語で伝えるかが、最大の問題である。

 ここで国の役割が重要になってくるが、今の国にその様な大プロジェクトを引っ張れる人材がいるかは疑問である。

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