2011年2月20日日曜日

個としての突破力

 これからの時代は個としての突破力が求められていると言われている。そもそも「突破力」の定義はなんだろうか。

用例:
田中氏が新社長に抜擢されたのは、高速無線通信「WiMAX(ワイマックス)」事業をゼロから立ち上げるなどした「突破力」を評価されたため。
(www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/28/news066.html)

突破力を評価するとは定量的な評価なのか、それとも定性的な評価なのか。どちらだろうか。

集の中に個がある限り、個の力を評価するには変数が無限に近いほどある。

例:
例えば、100人の社員がいる会社があるとする。(社長+1)このとき、社員の名前順に並べ、X1,X2,....,X100と変数を割り振る。このとき、30人目のX30の突破力を評価する式は


突破力(X30)
=f(X1,X2,...,X100,X1*X2,X1*X2*X3,..............)

と変数の数が膨大になる。要するに単純に要素だけでなく要素それぞれの積も変数に考慮する必要があることからこれは起因する。

よって、あくまでも定性的な評価でしか個の突破力は実用上評価できないことがわかる。

もし、ある会社が「弊社では人事評価を定量的に行なっております。」とか言っているなら、胡散臭さがプンプンする。

当たり前と言われれば当たり前だけど。


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